ブーッブーッブーッブーッ・・・
携帯のバイブレーションが鳴り響いた
依頼だ
はい!了解です!もちろん行きます!
はい!マイクロの運転ですね
はい!ではすぐ伺います!
俺はできない理由は全く考えない男である
だから基本的に何でも引き受ける
俺はマイクロの運転席に腰掛けエンジンをかけた
ブロロロロッッッ・・・・・
全身を震わすエンジンのビートを感じながら
俺はハンドルを握り目的地へと向かった
真っ青な空だ
ついこの前まで緑色だった葉っぱは黄色く変わり
すっかり秋めいた景色が目の前に広がっている
目的地は郊外の部落である
俺は初めて走る道をグーグルナビの案内を受けながら
田んぼ道を走っていった
目的地まであと3分かぁ
もうすぐだな
200メートル先を左方向直進です
グーグルナビの女性は案内した
俺は斜め左方向へハンドルを切り
左に緩やかに曲がった道を下った
左側はガードレールがない下り坂である
クラッチを踏み、ポンピングブレーキで小刻みに減速した
おいおい細い道だな~
最後の最後でこの坂かよ~~~
勘弁してよ~
俺は背筋を伸ばし
深く息を吸い込み ゆっくりと息を吐き出した
何とか坂を下った
スマホを見た
目的地まであと100m・・突き当りの角の家だ
何とか坂を下ったぞ
よかった帰りは別の道から行こう
そう思いながら俺は前進した
え!!!マジかよ!!
俺は一瞬目の前の状況に目を疑った
ほ、ほ、ほそい、、、、、
道の両側が垣根で囲まれ
車一台が何とか通れるくらいの道幅だった
え~~~
マジ無理~~~~(´;ω;`)ウゥゥ
え~~~~~~~~~~~
グーグル勘弁してよ~~~
俺は頭の中が真っ白になり思考が停止した
同時に頭の中のバックアップ電源が作動した
コンピュータが素早く動き出した
ドウスルノ?
キズツキナガラツキススム?
ソレトモバックデコワイオモイスル?
ノリステテアルイテカエル?
できない理由を考えず、できる方法を考える俺は選択を迫られた
歩いて帰ろっかな~
本気で思ったが・・・
選択は一つしかなかった100mはあるかな~
もしハンドル切り損ねたら
ひっくり返って
バーンって落ちちゃうな~
( ;∀;)
こわいな~~おっかいな~
( ;∀;)
そう思いながらも後ろを振り返りながらマイクロを後退させた
ピィーッピィーッピィーッ
恐る恐る下がる、ゆっくりゆっくりと
左は崖、後ろは全く見えない
こわいよ~( ;∀;)
こわいよ~( ;∀;)
胸は高鳴り
全身から汗が噴き出してきた
ピィーッピィーッピィーッ
バック音が車内に鳴り響く
左のミラーを見ると10cm位の余裕しかなかった
落ちる落ちる落ちる
こわいこわいこわい
( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
半クラッチでゆっくりと後退する
ゆっくりゆっくりと
俺は半べそをかきながら
ゆっくりゆっくりと下がった
あと少し あと少し
こわいこわいこわい
( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
クラッチを踏む左足は震え
息も吸うことも忘れまるで宙を浮いているような感覚だった
あともう少し もう少し
こわいこわいこわい
( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
そして俺は何とか死に物狂いで登り切ったのである
ポーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゥッ!!!!!!!
俺はあまりの喜びと安堵感から奇声を発した!!
ん?懐かしいどこかで聞いたことがある奇声、、、
ゆっくりとゆっくりと宙を浮くように下がり
キメの一言・・・なんだろ
俺はうすら笑いを浮かべた
マイクロジャクソン
安心感からでた痛快のおやじギャグ
俺はまさに
マイクロジャクソンだ!
俺はあまりの緊張感と安堵感から
完全に脳がいかれていた
マイクロジャクソン
ウケル~~~~
ポ~~~~~~~~~~~~~ウッ
完全にいかれてた
俺は一日ずっと笑ってた
マイクロジャクソン
えへえへえへえへえへえへ
ずっと笑ってた
人生最悪な状況でもなんとかなる!
窮地に追い込まれたら
「マイクロジャクソン」を思い出してくれ!
マイクロジャクソン 完






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