簡単に説明しよう。
このストーリーは、お尻のあ◯を舞台とした、一人の中年男性とドクターKとの甘く切ない物語である。
2021年冬
『あっ!』
K先生の声が検査室に響く。
俺の全身は緊張で固まり、ケツ◯は梅干し婆さんのように縮こまっていた。
『え…?』
『あれ?あれ?あれれ?ありゃ・・・』
K先生は、明らかに何かに困っていた。
俺は怖くて怖くて、まるでケツ◯の様に目をギュッとつぶっていたので、モニターの映像は見ていなかった。
不安が募る。
「先生は何を困っているのか?」
そんな不安を抱える俺の耳元で、K先生の独り言が続く。
『あれ?なに、あ、くそ。あっ』
K先生は、明らかにドクターとして焦っているのが雰囲気で分かった。
俺は、暗闇の中での他力の戦いに耐え切れずに目を開けモニターを見た。
玉虫色の腫瘍は、モニタ一に大きく映し出されていた。
そして、何ということか、ワイヤーから何度も何度もすり抜けていたのであった。
ぷるんっ
ぷるんっ
何度も何度も見事にワイヤーからすり抜ける腫瘍。
その姿は、まるで全盛期のマイクタイソンが、相手のパンチを振り子の様に避けている姿のようである。
俺は、テレビにかじりつく子供のように、世紀の一戦に釘付けになっていた。
ぷるんっ
ぷるんっ
タイソンはジワジワと左右に揺れながら近づいてくる。
来る来る来る
怖い怖い怖い
俺は思わず、声を上げてしまった。
『ひぃぃぃぃぃ、ヤダーーー』
K先生は待ってましたかの如く、言った。
『なーんてね。楽勝』
え!?
モニターを見ると、ワイヤーがギッチリと腫瘍の根本をキャッチしていた。
さっきまでの、タイソンとの攻防が嘘のように、一瞬の出来事で呆気にとられていた。
あまりに一瞬の出来事で、緩んだケツ◯からほのかにガスが漏れていた。
K先生は弱っている俺に向かって言った。
『で、どうする?』
俺のケツ◯は緊張で締まった。
先生は、何かを楽しんでいるようだ。
精神の極限状態の中で、俺に選択を迫っている。
だが、俺は上手く頭が働かない。
全くどうすれば良いのか分からない。
「ならば、いっそのこと」
俺はケツ◯を振り絞って言った。
『先生、私を好きにして下さい!』
もう、自暴自棄となっていた。
その後に起こる災難など、この時は知る由も無かった。
まさに、穴を舞台としたアナザーストーリー。
つづく


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