『マイシスターゆみ~こ3 ファミスタ』

おに~ちゃ~ん おに~ちゃ~ん

 

ケタケタとアホみたいに笑いながらゆみ~こは俺のところにやってきた

 

「ん?これはおやじの使っていないカバンじゃないか。どうしたゆみ~こ?」

 

そう尋ねると、ゆみ~こは戸惑う俺を横目に、ケタケタとアホみたいに笑いながらカバンの中から一冊の本をとりだし手渡した。

 

「こ、これは・・・・」

 

「ぷ、プレイボーイ・・・しかも表紙はこぼれるようなEカップナイスバディガール」

 

俺はアホみたいにケタケタ笑うゆみ~こから本をぶんどり、ペラペラと中身を確認した

 

(;゚д゚)ゴクリ…「す、すごい」

 

200ページはあろうか本の中身は、トロピカルなこぼれるナイスバディの楽園であった

 

Cガールの浅香唯に恋していたことなど吹き飛ぶ、Eカップガールがこれ見よがしに俺の視覚を占領したのである

 

しかし、そのトキめきパラダイスな気分とは裏腹に、おやじの男を垣間見てしまいとてもピュアなマイハートは複雑な気持であった

 

あの、真面目な親父がプレーボーイ観てるんだ・・・

しかも袋とじが結構雑に開かれている

親父は興奮して袋とじを破いたのか・・・ショック

 

ゆみ~こから思ってもいないプレゼントをもらった俺のパッションと

親父の男を垣間見てしまったブロークンなピュアマイハート

 

とても複雑な気分であった

 

ケタケタアホみたいに笑うゆみ~こに悟られないように、一旦本をカバンに戻した

 

そして、家に一人になった時の楽しみとすることにしたのである

 

あの日以来、家でのサッカー対決は禁止されていた

 

当然、俺は新たな遊びを開発していた

 

当時スーパーファミコンが流行っており、俺はファミリースタジアムにはまっていた

 

通称ファミスタ、俺たちの年代アラフィフ男子には大人気のプロ野球ゲームであった

 

ゆみ~こはまだ未就学の小娘であったため、ゲームの操作は全くできず、ボタンをアホみたいにポチポチ押すことしかできなかった

 

そんなゆみ~ことの新たな対決、それは題して

 

ノーヒットノーランゲーム

 

であ~る。

 

このゲームは単純である。

 

ゆみ~こがゲームをできないことをいいことに

剛速球で三球三振

そして俺がノーヒットノーランを記録するという素晴らしいゲームであ~る

 

そして、ゆみ~こが万が一ヒットでも打とうものならば

 

プチッ

 

爽快にリセットボタンを押すという、100%超完全試合確定ゲームであ~る

 

ゆみ~こは訳も分からず、アホみたいにケタケタ笑いながら、コントローラのボタンをアホみたいにポチポチ押していた

 

ズバー―――――――――――ン!

 

俺の剛速球がミットを鳴らした

 

ゆみ~こは

 

おに~ちゃ~んすご~いすご~い

 

と剛速球をバットにかすめることもできず、アホみたいに笑っていた

 

「ただいま~~~」

 

そこに親父が会社から帰ってきた

 

親父は仲睦まじくファミスタで遊んでいる俺たち二人を見て上機嫌であった

 

「お!野球ゲームか!これ終わったらお父さんともやろう!」

 

親父はそういうと俺の完全試合を見届け、ゆみ~こと代わった

 

「よし!真剣勝負だ!Aボタンを押せばいいんだな!」

 

と何度かいくつかのボタンを確認しながら、親父はそれらしく慣れない手つきで構えた

 

そして親父は言った

 

プレイボ――――――――イ!

 

俺は、耳を疑い親父を見た

 

親父は真剣なまなざしで画面を見つめコントローラを構えていた

 

「おい、プレーボーーーーーーイって言っただろ!早く投げろ」

 

親父は言った

 

その時、俺は思った

 

親父は、あのカバンの中に入っていたプレーボーイに夢中になってプレーボールをプレーボーイと勘違いしているんだ・・・

 

ア、アホだ・・・

 

俺は、試合を放棄した

 

そしてコントローラをアホみたいにケタケタ笑うゆみ~こに渡し風呂に行った

 

親父の男を垣間見てしまった・・・

 

そんなブロークン ピュア マイハートの傷口に、さらに塩を塗られた気分であった

 

親父はきっといつか気付くだろう

 

プレーボールをプレーボーイと言い間違えていたことを・・・

 

マイシスターゆみ~こ 続く

 

 

 

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